| 貧血
 ■貧血とは
 ●赤血球またはヘモグロビンが少ない状態をいいます。  
   
 ■原因は 鉄欠乏症性貧血●鉄の不足で起きます。
 ●食事中の鉄の不足、成長期、消化管出血(潰瘍など)、月経過多(子宮筋腫など) 妊娠などが原因になります。
 再生不良性貧血●骨髄での血液の産生障害です。
 巨赤芽球性貧血(悪性貧血)●ビタミンB12の不足で起きます。
 溶血性貧血●赤血球の膜が破壊されやすいのが原因です。
  
   
 ■症状は ●自覚症状は、動悸、息切れ、めまい、耳なり、食欲不振、だるさ、頭痛など。 ●他覚症状は、蒼白、心肥大、心雑音、頻拍、進行すればむくみや腹水。 ●鉄欠乏症性貧血では爪は壊れやすく、上が凹型のスプーン様爪。 ●再生不良性貧血では出血や発熱。 ●巨赤芽球性貧血では白髪、足のしびれ感。 ●溶血性貧血では軽い黄疸。  
   
 ■日常生活での注意点は 鉄欠乏症性貧血 ●嗜好品はひかえめに、鉄剤服用時前後1時間はお茶やコーヒーを飲まない。 ●食事は、食生活を改善して鉄分の多い食事をとる。 ●運動は、貧血の程度による。症状の強いときは安静に。 ●精神面での注意点は、いらいらや怒りのない生活(潰瘍の防止)。  
   
 ■治療は ●鉄欠乏症性貧血では、鉄剤の服用、鉄剤を飲めない人は注射。 ●再生不良性貧血では、軽症の場合は蛋白同化ホルモンの内服、重症では骨髄移植。 ●巨赤芽球性貧血(悪性貧血)ではビタミンB12の注射。 ●自己免疫性溶血性貧血では副腎皮質ステロイドの投与。  
   
 
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